変形性関節症(OA)を知る
関節の軟骨がすり減り、骨が変形する ― 高齢者の運動器疾患で最多。「両側の膝・股関節」の重症例は介護保険の特定疾病に
関節の軟骨がすり減り、骨が変形する ― 高齢者の運動器疾患で最多。「両側の膝・股関節」の重症例は介護保険の特定疾病に
変形性関節症(osteoarthritis: OA)は、関節のクッションである軟骨が長年の使用や加齢などによって徐々にすり減り、その下の骨が露出し、骨そのものが変形していく慢性の関節疾患です。
結果として痛み・関節の動きの制限・変形が起こり、歩行や日常生活動作(ADL)に大きく影響します。運動器疾患の中で最も患者数が多く、日本のOA患者は推定2,500万人以上(X線上の所見を含む)と言われています。
介護保険の特定疾病16種類の1つに指定されているのは、「両側の膝関節 または 両側の股関節に著しい変形を伴う」重症例のみで、40〜64歳でも介護保険の対象になります。
関節って、骨と骨が直接ぶつからないように軟骨っていうクッションがついてる。これがツルツルで弾力があるから、痛みなく関節が動く。
OAは、その軟骨が長年の使用ですり減って薄くなり、最終的にすり切れて骨同士が直接ぶつかる状態。靴底がツルツルになって、最後は穴が開くイメージ。骨同士がぶつかるとめちゃくちゃ痛いし、骨も変形してくる。
日本人の2,500万人以上がもってるバカみたいに多い病気。でも介護保険で「特定疾病」になるのは「両足の膝 か 両足の股関節 が見るからにヤバいレベル」に変形した人だけ。片膝だけならアウトです。
日本のOA患者は推定2,500万人以上(X線上)。膝OAは800万人、股OAは120万人。女性に多く(特に膝)、男女比は約1:4。
50歳以降に急増。70歳以上の女性ではX線上ほぼ全員に変化が見られる。ただし有症状(実際に痛む人)はその一部。
BMIが1上がるごとに膝OAリスク約35%上昇。膝には体重の3〜6倍の負担がかかるため、減量効果は絶大。
日本人の2,500万人以上。膝だけで800万人。「ひざが痛い」っておばあちゃんが言うやつ、ほぼコレです。女性のほうが4倍なりやすい。
70歳以上の女性はほぼ全員レントゲンで何らかの変化が映る。ただし「映ってるけど痛くない人」もいる。「映ってて痛い人」が問題。
膝には体重の3〜6倍の力がかかる。50kgなら膝には150〜300kgの負担。5kg痩せれば膝への負担は15〜30kg減る。減量はマジで効く。
体内の関節は、骨同士が関節包に包まれた閉じた空間の中で動きます。関節を構成する主な要素は次の通りです。
関節軟骨:骨の表面を覆うツルツルで弾力のある組織。摩擦をほぼゼロにし、衝撃を吸収するクッションの役目。
関節包・滑膜:関節を包む袋。内側の滑膜が関節液(潤滑油)を分泌する。
関節液(滑液):軟骨の栄養と潤滑を担う。
半月板・靱帯:膝関節では特に重要。衝撃吸収と安定化を担う。
OAでは、まず関節軟骨が変性・摩耗し、続いて滑膜の炎症、軟骨下骨の硬化、骨棘形成(骨のトゲ)と進行していきます。
イメージは密閉された油入りの袋。中に2本の骨があって、骨の先端にはツルツル白いゴム(軟骨)がついてる。袋の内壁から油(関節液)が出てて、軟骨はそれで栄養もらいながらツルツルすべる。
OAは、この白いゴムがすり減ってボロボロになるところから始まる。すると油の質も悪くなって(関節液が炎症で濁る)、滑りが悪くなる。骨は「ぶつかってヤバい!」と思って慌てて骨のトゲ(骨棘)を作って補強しようとする。でもこのトゲがまた邪魔で痛いし、見た目が変形する。
つまりOAは「軟骨摩耗 → 滑膜炎 → 骨硬化 → 骨棘形成」の悪循環。一度すり減った軟骨は基本的に再生しないのがツライ。
関節軟骨には血管・神経・リンパ管がない。栄養は関節液から拡散で受け取る。だから一度損傷すると自然修復はほぼ不可能。一方、痛みを感じるのは軟骨そのものではなく、軟骨下骨・滑膜・関節包・筋・腱。「軟骨は痛くないが、軟骨が減ると周りが痛む」という構造。
・OAは関節軟骨の変性・摩耗から始まる
・骨棘形成(こっきょく:骨のトゲ)はOAの代表的所見
・関節リウマチ(RA)は滑膜の自己免疫性炎症から始まる点でOAと違う
OAは原因によって一次性OA(原発性)と二次性OA(続発性)に分けられます。日本では圧倒的に一次性が多いですが、若年で発症した場合は二次性を疑います。
一次性は「加齢・体質・使いすぎ・肥満」みたいな複合要因で、はっきり犯人がわからないやつ。高齢者のOAはほぼコレ。
二次性は「昔の骨折」「関節リウマチ」「先天的な股関節の異常」みたいに、明確な原因があるやつ。若くしてOAになった人は二次性を疑う。
明らかな原因がなく、加齢・遺伝・肥満・体質・関節への慢性的な負担などが複合的に関与して発症する。日本人の膝OAはほぼこのパターン。50歳以降の女性が典型的。
明確な原因があるOA。原因疾患を治療しても、すでに損傷した軟骨は元に戻らないことが多い。若年発症では二次性を強く疑う。
| 分類 | 主な原因・誘因 | 典型的な患者像 |
|---|---|---|
| 一次性 | 加齢、肥満、遺伝的素因、ホルモン(閉経後の女性)、職業(重労働・農作業・正座)、O脚/X脚 | 50歳以降の女性、肥満、農村部、長年正座してきた人 |
| 二次性 | 過去の関節骨折、半月板損傷、先天性股関節脱臼(先天股脱)、大腿骨頭壊死、関節リウマチ後、化膿性関節炎後、痛風、偽痛風、血友病 | 若年発症、片側のみ、過去の外傷歴あり、原因疾患あり |
日本では股関節OA患者の約70〜80%が二次性と言われ、その大半が先天性股関節脱臼後遺症または臼蓋形成不全が背景にある。40〜50代の女性で股関節OAが見つかったら、まず先天股脱を疑うのがセオリー。
OAは体重がかかる関節に多く起こります。代表的なのは膝関節(最多)・股関節・脊椎・足関節。手の関節(特に指のDIP関節:遠位指節間関節)にも起こり、へバーデン結節と呼ばれます。
介護保険の特定疾病になるのは、このうち「両側の膝関節 または 両側の股関節」に著しい変形を伴う場合のみです。手の指のOAや、片側だけの膝OAは特定疾病に該当しません。
当たり前だけど体重がドンとかかる関節がOAになりやすい。膝・股関節・足首・腰。とくに膝が圧倒的1位。
でも介護保険で「特定疾病」になるのは超限定。「両膝 か 両股関節 が見るからにヤバい」人だけ。手の指のOAはどんなにひどくても特定疾病じゃないから注意。
介護保険法施行令で定める特定疾病の一つは正式名称:「両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症」。「両側」「著しい変形」がポイント。片側だけ・手指のOA・脊椎OAは対象外。
・OAの好発部位は荷重関節(膝・股関節・脊椎)と手指DIP
・特定疾病になるのは「両側」の膝 or 股関節のみ
・手指のOA(ヘバーデン結節)は特定疾病ではない
・脊椎のOA(変形性脊椎症)も特定疾病ではない(脊柱管狭窄症は別途特定疾病)
OAの主症状は①痛み(疼痛)、②関節可動域制限(ROM制限)、③変形の3つです。
痛みの特徴は「動き始めに強く、動かしているうちに軽くなる」こと。これを始動時痛と呼びます。朝起きて立ち上がる時、椅子から立ち上がる時、階段の上り下り(特に下り)で痛みが強くなります。
進行すると動作時痛が常時となり、最終的には安静時痛・夜間痛まで出現し、睡眠が妨げられるようになります。
OAの痛みには分かりやすいパターンがある:「最初の一歩がいちばん痛い」。動かしてるとそのうち落ち着く。これを始動時痛っていう。
あと階段の「下り」が地獄。下りは膝に体重の5〜7倍の負担がかかるから。「上りはいけるけど下りで手すり必須」がOAあるある。
進行すると夜中もズキズキして眠れなくなる。ここまで来たら手術を検討するレベル。
始動時痛から始まり、進行すると動作時痛 → 安静時痛 → 夜間痛へ。階段下りで増悪。膝OAでは正座困難が初期から見られる。
関節を曲げる/伸ばす範囲が狭くなる。膝なら正座できない、しゃがめない、和式トイレ困難。股関節なら靴下が履きづらい、爪切りが困難。
膝OAではO脚(内反変形)、股関節OAでは下肢短縮・跛行が特徴。骨棘で関節が太く見える。手指OAでは結節。
「最初が一番痛い」「階段の下りが地獄」「夜眠れない」。この3つが揃うとかなり進行。正座は早い段階でできなくなる。
関節が硬くなって、しゃがめない・正座できない・和式トイレ無理。股関節なら靴下履けない・爪切れない。日常生活がガクッと不便に。
膝ならO脚になってガニ股に、股関節なら足が短くなって引きずる。骨のトゲで関節がゴツゴツ太く見える。
OAの痛み:動かすと痛い、動かさないと楽(機械的)。朝のこわばりは短い(30分以内)。
RAの痛み:動かさなくても痛い、朝のこわばりが長い(1時間以上)、左右対称に出る、手指のMCP・PIP関節が狙われる。
OAの重症度はKellgren-Lawrence分類(KL分類)がスタンダードです。X線写真で関節裂隙の狭小化・骨棘形成・軟骨下骨硬化などを評価し、Grade 0〜4の5段階に分けます。
介護保険の特定疾病になる「著しい変形」は概ねGrade 3〜4に相当します。
OAの重症度はKellgren-Lawrence(KL)分類で測る。要はレントゲン見て5段階で点数つけるやつ。0が正常、4が最悪。
介護保険で「特定疾病」になるのは3か4の人。「ちょっと骨棘出てきたな〜」程度の2じゃダメ。
| Grade | 所見 | 典型的な症状 | 治療方針 |
|---|---|---|---|
| 0〜1 | 正常 / 疑い | 無症状 / ごく軽い違和感 | 経過観察、運動療法・体重管理 |
| 2 | 軽度OA | 始動時痛、階段下りでの痛み | 保存療法(運動・薬・サポーター) |
| 3 | 中等度OA | 動作時痛が常時、ROM制限 | 保存療法 + 関節内注射。手術検討開始 |
| 4 | 重度OA | 安静時痛・夜間痛、歩行困難、変形顕著 | 人工関節置換術を強く検討 |
・OAの重症度はKL分類(0〜4)でX線評価
・Grade 3〜4が「著しい変形」=特定疾病該当の目安
・X線所見の4要素:関節裂隙狭小化・骨棘形成・軟骨下骨硬化・骨嚢胞
OAと最も鑑別が必要なのは関節リウマチ(RA)です。両者は治療方針が全く異なるため、見極めが重要です。
その他、痛風・偽痛風・化膿性関節炎などの炎症性関節疾患、大腿骨頭壊死、半月板損傷などとも鑑別が必要です。
OAと関節リウマチは治療がまるで違う。OAは「すり減り」だから抗炎症薬と運動でしのぐけど、RAは免疫の暴走だから免疫を抑える薬(生物学的製剤など)を使う。
介護現場でも「リウマチの人にOAと同じ運動勧めると逆効果」みたいなことが起きるから、利用者さんがどっちなのか押さえておく必要がある。
| OA(変形性関節症) | RA(関節リウマチ) | |
|---|---|---|
| 原因 | 軟骨の摩耗・加齢・肥満 | 自己免疫による滑膜の炎症 |
| 好発年齢 | 50歳以降の高齢者 | 30〜50歳の中年女性が多い |
| 男女比 | 女性に多い(膝OAは1:4) | 女性に多い(1:3〜4) |
| 好発関節 | 膝・股関節・脊椎・手指DIP | 手指MCP・PIP・手関節・足趾MTP |
| 朝のこわばり | 30分以内(短い) | 1時間以上(長い) |
| 対称性 | 非対称も多い | 左右対称に出る |
| 全身症状 | なし | 微熱・倦怠感・貧血あり |
| 血液検査 | 異常なし | RF・抗CCP抗体陽性、CRP・ESR上昇 |
| X線所見 | 骨棘、関節裂隙狭小化 | 骨びらん、関節破壊、強直 |
| 治療 | 運動・減量・NSAIDs・手術 | 抗リウマチ薬・生物学的製剤 |
OAは慢性経過が基本。急に関節が真っ赤に腫れて熱を持ち、激痛で動かせない場合は化膿性関節炎・痛風発作・偽痛風などを疑い、緊急で受診させる。発熱があれば化膿性関節炎の可能性が高い。
OAの診断は① 症状(始動時痛・動作時痛・可動域制限)、② 身体所見(変形・圧痛・関節液貯留)、③ X線所見の3つで行います。
X線では「関節裂隙狭小化・骨棘形成・軟骨下骨硬化・骨嚢胞」の4つを確認します。立位(荷重位)で撮影することが重要で、寝た状態では関節裂隙の狭さが過小評価されます。
軟骨自体や半月板を詳しく見たい時、または手術前評価ではMRIを追加します。早期OAの軟骨変性はMRIでなければ見えません。
OAはレントゲン撮ったら一発でわかる。骨と骨の間が狭くなってる、骨のトゲ(骨棘)がある、骨が白く硬く見える、骨に穴(嚢胞)が空いてる。これが揃えばOA確定。
大事なのは「立った状態」で撮ること。寝てる状態で撮ると、関節の狭さがわからない。立つと体重がかかって、ちゃんと狭さが映る。
軟骨の状態を細かく見たい時や、手術前はMRI。でも普段の診断はレントゲンで十分。
必ず立位(荷重位)で撮影。
・関節裂隙狭小化
・骨棘形成
・軟骨下骨硬化
・骨嚢胞
この4つでKL分類に当てはめる。
軟骨損傷・半月板損傷・滑膜炎・骨髄浮腫の評価。早期OA・若年OA・手術前評価で必須。X線正常なのに痛みが強い時にも有用。
立った状態で撮るのが鉄則。座った状態だと関節の狭さがバレない。骨と骨の隙間・トゲ・白さ・穴を見る。
レントゲンで映らない軟骨そのものや半月板を見たい時に。手術するなら必ず撮る。
・診断の中心はX線(立位)
・X線4所見:関節裂隙狭小化・骨棘・軟骨下骨硬化・骨嚢胞
・血液検査では異常が出ない(出たらRA・痛風など別の病気を疑う)
・RF・抗CCP抗体陰性(陽性ならRA)
OAの治療は段階的アプローチが基本。まず保存療法で粘り、効果が不十分なら手術へ進みます。
軟骨は再生しないため、保存療法は「治す」ではなく「進行を遅らせ、痛みを和らげる」ことが目的です。運動療法と減量がエビデンス的に最も効果が確立しています。
OAは軟骨が戻らない病気だから、治療は「進行を遅らせる」ことしかできない。順番はこうなる:
① 運動・減量で粘る → ② 痛み止め・サポーター → ③ 関節内ヒアルロン酸注射 → ④ ステロイド注射 → ⑤ 手術(骨切り術や人工関節)。
運動と減量は最強。たった5kgの減量で膝への負担が15〜30kg減る。逆に「動かないで安静」は厳禁。動かないと筋肉が痩せて関節が不安定になり、もっと悪化する。
大腿四頭筋(太ももの前)強化が膝OAでは決定的に効く。椅子に座って膝を伸ばす運動、水中歩行、自転車などが推奨。BMI 25以上なら減量を最優先。
温熱療法(温泉・湿布)、サポーター・足底装具(インソール)。膝OAのO脚補正には外側ウェッジインソールが有効。杖は「悪い側の反対の手」に持つ。
第一選択はNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)外用剤(湿布・塗り薬)。内服NSAIDsは胃腸障害・腎障害のリスクあり高齢者は注意。アセトアミノフェンも使用される。
ヒアルロン酸関節内注射が日本では多用される(潤滑作用)。炎症が強い時はステロイド注射(短期効果は強いが軟骨を傷めるため頻回は不可)。
保存療法で改善しないGrade 3〜4で検討。
・膝:人工膝関節全置換術(TKA)/単顆置換術(UKA)/高位脛骨骨切り術(HTO)
・股関節:人工股関節全置換術(THA)
術後はQOLが劇的に改善するケースが多く、OA治療のゲームチェンジャー。
「痛いから動かない」を続けると、大腿四頭筋がやせ、関節を支える力が落ち、ますます不安定になる悪循環に。痛みのない範囲で適度に動かすことが鉄則。介護でも「立ち上がりや歩行を励ます」声かけが重要。
OA利用者さんの介護の柱は①痛みのコントロール、②関節への負担軽減、③転倒予防です。痛みがあると活動量が減り、筋力低下と肥満が進み、結果としてOAが悪化する悪循環に陥ります。これを断ち切るのが介護の役目です。
OAの利用者さん、ものすごく多い。介護の現場では痛みを減らして・関節を守って・転ばせないの3つを意識すれば外さない。
あと「痛い→動かない→筋肉落ちる→もっと痛い」のループに入りやすいから、ここを断ち切るのが介護の腕の見せどころ。
OAなど片側の下肢痛がある場合、杖は「健側(痛くない側)」の手で持つ。これは杖が体重の一部を肩する役割を果たすため、反対側の悪い関節への荷重を減らすことができるから。両側膝・両側股関節OAの場合は歩行器・シルバーカーを選択する。
OAは介護保険法施行令の「特定疾病16種類」の1つとして明記されています(正式名「両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症」)。これに該当する場合は40〜64歳でも介護保険サービスが利用可能です。
一方、OPLLや関節リウマチと異なり、OAは指定難病ではありません。したがって難病医療費助成制度は使えず、医療費は通常の健康保険で支払います(高額療養費制度は当然使えます)。
これ、利用者さんによく聞かれる話。OAは介護保険の特定疾病にはなるから40〜64歳でも介護サービスが使える。でも「指定難病」ではないから、難病の医療費助成(自己負担減額のやつ)は使えない。
OPLLと混同されがち。OPLL = 介護保険の特定疾病 & 指定難病(医療費助成あり)。OA = 介護保険の特定疾病のみ(医療費助成なし)。覚えておくと制度説明でドヤれる。
| 制度 | OA | OPLL(参考) |
|---|---|---|
| 介護保険 (特定疾病) | ○ 該当(両側の膝or股関節の重度OA) | ○ 該当 |
| 指定難病 (医療費助成) | × 該当しない | ○ 該当(69号) |
| 身体障害者手帳 | 下肢機能障害として申請可能(変形・歩行機能で判定) | 同左 |
| 高額療養費 | ○ 使える(人工関節手術時に有用) | ○ 使える |
・訪問介護(入浴介助)
・訪問看護・訪問リハビリ
・通所リハビリ(デイケア)
・福祉用具貸与(手すり・歩行器・杖・介護用ベッド)
・住宅改修費(手すり設置・段差解消)
OAでは住環境の改善が劇的に効く。
・玄関・トイレ・浴室の手すり
・段差解消(敷居・玄関)
・洋式便座への交換
・床材の変更(滑り止め)
介護保険で1〜3割負担で利用可能。
・OAは介護保険「特定疾病」(40〜64歳でも使える)
・特定疾病の正式名称は「両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症」
・指定難病ではない(OPLLと違うので注意)
・人工関節置換術後は身体障害者手帳取得を検討(級は機能で決まる)
1. OAは「軟骨摩耗 → 骨棘 → 変形」の慢性疾患。一度すり減った軟骨は元に戻らない。
2. 主症状は「始動時痛・階段下りの痛み・正座困難」。動き始めの痛みがOAらしさ。
3. 診断はX線(立位)が中心。KL分類でGrade 3〜4が「著しい変形」。
4. 運動と減量がエビデンスNo.1。動かないことが最大の悪化要因。
5. 杖は「健側(悪い足の反対の手)」。両側なら歩行器・シルバーカー。
6. 人工関節置換術はOAのゲームチェンジャー。Grade 4はQOLが劇的改善。
7. 介護保険「特定疾病」だが、指定難病ではない(OPLLとの違いに注意)。
1. 軟骨は戻らない。だから「治す」じゃなく「進行を遅らせる」のが治療。
2. 動き始めが痛い、階段下りが痛い、正座できない。この3つでOAを疑え。
3. レントゲンは立って撮る。寝て撮ったら関節の狭さがバレない。
4. 「動かないが正解」じゃない。動かさないと筋肉が落ちて悪化する。
5. 杖は「逆の手」。痛い足の反対側に持つ。これ国試で必ず出る。
6. 人工関節は神。Grade 4で歩けなかった人がスタスタ歩く。怖がらせない。
7. OAは介護保険の特定疾病。でも指定難病じゃない。OPLLと違う、混同しない。
OA vs 関節リウマチ:OAは機械的・非対称・朝のこわばり短い、RAは免疫性・左右対称・こわばり1時間以上。
OA vs OPLL:OAは末梢の関節軟骨、OPLLは脊柱管の靱帯骨化。両者とも介護保険特定疾病だが、OPLLのみ指定難病。
OA vs 脊柱管狭窄症:いずれも荷重で悪化するが、脊柱管狭窄症は間欠性跛行と前かがみで楽になるのが特徴。
「OA = 軟骨摩耗 + 骨棘 + 変形 → 始動時痛と階段下りの痛み」
・X線立位で関節裂隙狭小化・骨棘・軟骨下骨硬化・骨嚢胞
・KL分類 Grade 3〜4が「著しい変形」(特定疾病該当)
・運動・減量が第一選択、人工関節置換術が最終兵器
・介護保険の特定疾病16種類の1つ(条件:両側の膝or股関節)
・指定難病ではない(OPLLとの最大の違い)
・40〜64歳でも介護保険が使える