介護予防・看取り・災害時の役割
介護予防・看取り・災害のときの役割
国試のまど② 第1章 Lesson 1(後半)— 介護福祉士に求められる3つの使命
介護福祉士に求められる3つの大切な仕事
国試のまど② 第1章 Lesson 1(後半)— 介護福祉士に求められる3つの使命
介護福祉士に求められる3つの大切な仕事
「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、要介護状態にあってもその悪化を防ぐこと、さらには軽減を目指すこと」
「介護が必要な状態になるのを、なるべく遅らせること。もしなっちゃってもこれ以上悪くしない。さらに少しでも良くすること」。3段階のミッションです。
従来の介護予防は機能回復訓練に偏重する傾向がありました。ICFにおける「活動」「参加」にあたる機会が十分に提供されていませんでした。
これまでの介護予防は「体を動かして筋トレ」みたいなリハビリばかり。「実際にお出かけする・人と関わる」(ICFで言う「活動」「参加」)の機会がほとんど用意されていませんでした。
💡 身体能力が回復しても「活動」「参加」を継続できる環境がなければ、
能力は再び低下してしまいます。
💡 体が動くようになっても、家にこもったままだと
結局またすぐ動けなくなっちゃうんです。「使う場所」がないと意味がない。
75歳以上が
全人口の13.1%
団塊世代が全員75歳以上
18.2%に
さらに加速
26.5%に到達
75歳以上の人が
10人中1人ちょっと(13.1%)
団塊の世代が全員75歳超え
10人中2人弱(18.2%)
もっと増えて
4人に1人以上が75歳超え(26.5%)
胴上げ型(大勢で支える)
↓
騎馬戦型(少数で支える)← 現在
↓
肩車型(1人が1人を支える)← 2050年
昔:胴上げ型(みんなで1人を支える)
↓
いま:騎馬戦型(3〜4人で1人を支える)
↓
2050年:肩車型(1人で1人を支える…!)
だからこそ「そもそも介護が必要にならないように予防する」が大事なんです。
出典: 総務省「国勢調査」、社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」、厚生労働省「人口動態統計」「これからの介護予防」
自立支援・重度化防止・遅延化の視点を持って介護を実施する。
できる限り自分でできるような環境づくり、動機・意欲を引き出す介護が求められます。
高齢者本人へのアプローチだけでなく、地域への働きかけが重要。
高齢者を介護予防の「対象者」としてだけでなく、地域づくりの担い手として活躍できるよう支援します。
自分でできるように・悪化しないように・進むのを遅らせる、この3つを意識してケアします。
「やってあげる」じゃなく、できるだけ本人が自分でやれる環境を整えて、やる気を引き出す関わり方が大事。
本人だけじゃなく、地域全体に働きかけることも大事。
お年寄りを「支えられる側」だけにしない。地域づくりの仲間として活躍できるように支えます。
📌 身体能力の回復だけでなく、その先に「活動」「参加」の場面が広がるような関わりが必要。
一人ひとりの生きがい・自己実現(QOLの向上)を目指す。
📌 体を動かせるようにするだけじゃなく、その先に「実際にやってみる場所」「仲間と関わる場面」を用意してあげることが大事。
一人ひとりの生きがい・暮らしの質(QOL)を上げるのがゴール。
多くの人が、人生の最期を住み慣れた場所で迎えたいと望んでいます。
多くの人は「最期は慣れた家や場所で迎えたい」と思っています。でも実際は…
71.3%
(2019年データ)
13.6%
(2019年データ)
71.3%
10人中7人以上(2019年)
13.6%
10人中1〜2人だけ(2019年)
・2006年: 看取り介護加算の創設(特養、グループホーム等)
・夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護の創設
・地域包括ケアシステムの構築 → 在宅での看取りニーズ増加の見込み
・2006年:施設で看取りをすると、施設にお金が追加で入るしくみができた(特養・グループホームなど)
・夜間訪問の介護や、24時間いつでも対応するサービスがスタート
・地域全体でお年寄りを支えるしくみ(地域包括ケア)が広がる → 自宅で看取られる人が増える見込み
利用者一人ひとりの「その人らしい生活」を、人生の終末期においても支援します。
利用者と家族の意向を定期的に確認。状態の変化によって意向が変わることがあるからです。
人生の終わりが近くなっても、利用者が今まで大事にしてきた暮らし方や好みをできる限り続けられるように支えます。
本人や家族の「どうしたいか」を定期的に確認。状態が変わると気持ちも変わるから、一度聞いて終わりじゃダメなんです。
利用者にもっとも近い専門職である介護職は、利用者の変化を把握しやすい立場にあります。その変化を確実に医療職に伝えることが、終末期の重要ポイントです。
さらに、利用者が亡くなった後の遺された家族の精神的ケアの視点も必要です。
介護職は利用者にいちばん近くにいる人。だから「あれ、いつもと違うな」という小さな変化に気づける立場です。それを看護師や医師にきちんと伝えることが、人生の終わりの時期ではすごく大事なんです。
そして、亡くなったあとの残された家族の心のケアも忘れちゃいけません。
「人生のたとえ99%が不幸だとしても、最後の1%が幸せならば、
その人の人生は幸せなものに変わる」
— マザー・テレサ
その最後の1%にどう関わるかが、介護職の重要な役割です。
「人生の99%がつらいことだったとしても、最後の1%が幸せなら、
その人の人生は幸せだったと言える」
— マザー・テレサ
その「最後の1%」にどう寄り添えるか。それが介護の人の大事な仕事なんです。
地球温暖化・気候変動により、台風や地震などの自然災害による甚大な被害が増えています。高齢者施設が被害にあうケースも増加しています。
地球温暖化や気候変動で、台風や地震の大きな被害がどんどん増えています。お年寄りの施設が被害にあうケースも増えていて、すごく心配な状況です。
災害発生時、長期避難が必要になった際に、避難所で福祉支援を行うチームが全国各地に発足しています。
主な目的: 二次被害の防止
大きな災害が起きて避難生活が長くなったとき、避難所に駆けつけて福祉のサポートをするチーム。全国いろんな場所にできています。
目的:避難生活で体や心がもっと悪くなるのを防ぐこと(=二次被害の防止)
災害でサービスが利用不能に
→ 状態が悪化
避難所生活の長期化
→ 生活不活発病
→ 要介護状態に
災害でサービスが受けられない
→ どんどん状態が悪くなる
避難所暮らしが長引く
→ 動かないことで弱る(生活不活発病)
→ 介護が必要な状態に
📌 生活不活発病とは
避難所で動かない生活が続くことで、心身の機能が低下すること。
自立していた高齢者でも要介護状態になりうる重大なリスクです。
📌 生活不活発病(せいかつふかっぱつびょう)とは
避難所でじっと座ったり寝てる時間が長くて、体も頭もどんどん使わなくなること。
それまで元気だったお年寄りでも、これで介護が必要になっちゃうことがあります。すごく怖いリスクです。
お世話的な支援ではなく、その人らしい生活の継続を支える視点
身体的障害だけでなく精神的な障害を抱える人にも適切に対応
DWATの一員として、避難所が生活の場となる中長期化に対応
「全部やってあげる」じゃなく、その人らしい暮らしを続けてもらうことを大事に
体の不自由さだけじゃなく、不安やショックで心が辛い人にも寄り添える
DWATの一員として、避難所が「住まい」になる長い期間を支える
💡 避難所生活が中長期化する場合、避難所は「その人の生活の場」です。
介護福祉士は、自立支援の視点と、その人らしい生活を継続する視点を持って支援に当たります。
💡 避難生活が長くなったら、避難所はもう「その人の暮らしの場所」。
介護福祉士は「自分でできることを大事にする」「その人らしい暮らしを続けてもらう」という気持ちで関わります。
介護福祉士の3つの使命
介護福祉士の3つの大切な仕事
介護予防・看取り・災害対応。
場面は異なっても、貫かれているのは同じ理念——
「自立支援」「尊厳の保持」「QOLの向上」
介護予防・看取り・災害対応。
場面はちがっても、やってることの軸は同じ——
「自分でできるを支える」「その人らしさを守る」「暮らしの質を上げる」
自立支援と
活動・参加の視点
QOL重視と
医療職との連携
生活の場としての
避難所での自立支援
「自分でできる」を支える+
外に出て人と関わる
QOLを守る+
医療スタッフとつながる
避難所も「暮らしの場所」
として支える
女神アテナ