長期目標と短期目標、5W4H、優先順位、援助内容の決定までを一気に整理。
「やさしく支援する」では計画になりません。誰が見ても同じ動きができる『手順書』に落とすのが立案の本質。
計画の立案は、アセスメントで見つけた課題を具体的な行動計画に落とす段階。ポイントは5W4H。なにを(What)、なぜ(Why)、だれが(Who)、いつ(When)、どこで(Where)、どのように(How)、どのくらい(How many)、いくら(How much)、いつまでに(How long)。そして目標は「長期」と「短期」を分けて設定。誰が見ても同じケアができる具体的な記述が求められますわ。
計画書で一番ダメなのは「やさしく対応する」「気持ちに寄り添う」みたいなふんわり表現。これでは新人もベテランも同じケアができません。具体例を挙げると、「4月1日〜6月30日の間に、立ち座り動作がスムーズにできるようになる」のように、期間と達成基準をセットで書くのがプロの計画書。「読めば動ける」が合言葉ですわ。
※ 5W=5つの「W」、4H=4つの「H」で合計9要素。これを記述すれば誰が見ても同じ動作ができる計画になります。
介護計画(個別援助計画)は、利用者と介護・支援にあたるチームメンバーが目標達成のための具体的内容を共有するもの。多職種が見て、「どのような介護・支援をおこなうのか」を明確に理解できる形が求められます。整合性・統一性・意図のあるケアが提供されてこそ、計画に基づいた科学的で専門性のある支援といえますわ。
「なぜその方法なのか」「なぜ必要なのか」が明確に書かれているか。根拠が示されない計画は、計画ではなく「思いつき」。具体的な記述で根拠を残すのが基本ですわ。
目標は2階建てで考えます。長期目標はニーズが満たされた状態=最終ゴール。短期目標はそこに至る段階的な目印。長期目標の達成には時間がかかるため、短期目標で小さな成功体験を積み重ねる仕組みですわ。
期間と期限は「4月1日〜6月30日」のように具体的かつ明確に記述。短期目標の最終日が、計画の評価日になります。期間が決まっていない目標は、評価できないので意味がありません。
① 援助の成果を表す(「ニーズが満たされた状態」「課題の原因を軽減」など)/ ② 評価基準として数値化(「1日に1,500mL摂取する」「座位が30分間可能になる」など)/ ③ 誰が見てもわかる記述
「積極的に活動できる」「意欲的に取り組む」──これでは何ができれば達成なのか判断できません。「事前に声かけをしなくても自ら会場に行くことができる」のように、観察可能な行動に置き換えるのが鉄則ですわ。
ひとつの課題に対して複数の目標が考えられる場合や、ニーズが複数あるとき、5つの軸で優先順位を決めますわ。
①命に関わる>②生きがい>③苦痛>④ADL>⑤波及効果。「命→心→体」の流れで並べると迷いません。最終的には利用者を含めたチームで検討して決定しますの。
援助内容を決めるとき、2つの軸を同時に成り立たせる必要があります。「サービスの標準化」と「サービスの個別化」。どちらか一方では機能しませんわ。
援助方法・手順をマニュアル化し、誰がおこなっても同じ援助ができる状態に。チーム全員のケアが揃う仕組み。
利用者の個性・好み・状況を踏まえ、その人に適した内容に。時間や頻度も利用者の状況に合わせる。
・5W4Hを踏まえて手順を具体的に記述 / ・紙面を見るだけで誰でも同じ援助ができる / ・利用者の意思が反映された自立支援か / ・保有能力に適しているか(自立支援的か) / ・利用者はこの内容を望んでいるか / ・アセスメントの根拠があるか / ・短期目標が達成可能で現実的か / ・他職種との連携が図られているか / ・説明と同意(インフォームドコンセント)を得る
援助内容は「誰が読んでも理解しやすい表現」で記述し、利用者・家族に説明して同意を得てから始めます。同意のないケアは、たとえ善意でも「介護職主体」になってしまいますわ。
Q1. 介護計画の5W4Hに含まれないのはどれか?
Q2. 短期目標の表現として最も適切なのはどれか?
Q3. 介護計画の目標を設定するときの優先順位として最も高いのはどれか?
Q4. 援助内容を決定するときの考え方として最も適切なのはどれか?