← 国試の間に戻る
第5章 介護実践に関連する諸制度
37

虐待防止法①高齢者

「お年寄りへの虐待を防ぐ法律」のはなし

5類型・通報義務/努力義務・虐待の現状データ

虐待の5パターン・見つけたら誰に言う?・実際のデータ

🌸 アテナの導き

高齢者虐待は利用者の尊厳にかかわる重大な問題です。 5つの虐待類型と、発見したときの通報義務のルールは介護職として必ず知っておくべき知識。現状データも試験で問われます!

🌸 アテナの導き

お年寄りへの虐待(ぎゃくたい)は、「その人の大切な人生を踏みにじる」とても深刻な問題です。虐待には5つのパターンがあって、見つけたときに「誰に、どう報告するか」のルールが決まっています。実際の統計データも試験に出るので、一緒に見ていきましょう!

🛡️
高齢者虐待の5類型
2005年制定・2006年4月施行
お年寄りへの虐待、5つのパターン
2005年に法律ができて、2006年4月からスタート

高齢者=65歳以上。養護者=高齢者を現に養護する人(施設従事者以外)。通報先は市町村

この法律でいう「高齢者」は65歳以上の人のこと。「養護者(ようごしゃ)」は、施設の職員以外で、実際にお年寄りの面倒を見ている人(家族など)のこと。虐待を見つけたら市町村に報告します。

👊
身体的虐待
暴行や正当な理由のない身体拘束
🚫
介護等放棄
著しい減食・長時間の放置(ネグレクト)
💔
心理的虐待
著しい暴言・拒絶的対応・不当な差別的言動
⚠️
性的虐待
わいせつな行為をする・させる
💰
経済的虐待
財産の不当な処分・不当に利益を得る
👊
身体的虐待
殴る・蹴るなどの暴力や、理由もなく体を縛る・動けなくすること
🚫
介護等放棄(ネグレクト)
ごはんをろくに食べさせない・長い時間ほったらかしにすること
💔
心理的虐待
ひどい言葉で傷つける・無視する・差別的な態度をとること
⚠️
性的虐待
性的な行為を無理にする・させること
💰
経済的虐待
お年寄りの財産を勝手に使う・取り上げること
📢
通報のルール
義務と努力義務の違いに注意
虐待を見つけたら、どうする?
「絶対しなきゃダメ」と「できるだけ」の違いがポイント
虐待者が養護者の場合
生命・身体に重大な危険
通報しなければならない(義務)
重大な危険がない
通報するよう努めなければならない(努力義務)
家族など(養護者)が虐待してる場合
命が危ない!ケガがひどい!
絶対に通報しなきゃダメ(義務)
そこまで深刻じゃなさそう
できるだけ通報してね(努力義務)
虐待者が施設従事者等の場合
施設従事者等が発見
危険の有無を問わず通報義務
それ以外の人が発見
生命・身体に重大な危険がある場合は通報義務
施設の職員が虐待してる場合
同じ施設の職員が気づいた
→ 危険かどうかに関係なく絶対通報
施設の人以外が気づいた
→ 命に関わるような深刻な場合は通報義務
⚠️

超重要!施設従事者等が発見した場合は、危険の有無に関係なく通報義務。これは養護者の場合と大きく異なるポイントです!

⚠️

ここ超大事!施設の職員が「あれ?虐待かも?」と気づいたら、ヤバいかどうかに関係なく、絶対に通報しなきゃダメ。家族の場合は「深刻じゃなければ努力義務」だけど、施設の場合は言い訳ナシ。ここが大きな違い!

📊
高齢者虐待の現状
令和2年度調査データ
実際、どんな状況?(データ編)
令和2年度の調査からわかったこと
虐待者(養護者)
①息子が最多 ②夫 ③娘
被虐待者
8割弱が女性、80〜84歳が最多
虐待の種別
①身体的虐待 ②心理的虐待 ③介護等放棄
家族形態
同居9割近い。未婚の子と同居が最多
施設の虐待者
介護職が最多。管理職、看護職の順
施設の種別
①特養 ②有料老人ホーム ③グループホーム
誰が虐待してる?(家族の場合)
1位:息子、2位:夫、3位:娘。息子が一番多いのは意外かも
虐待されてる人は?
約8割が女性で、80〜84歳が一番多い年齢層
どんな虐待が多い?
1位:殴るなど(身体的)、2位:暴言など(心理的)、3位:ほったらかし(ネグレクト)
どんな家庭で起きてる?
一緒に住んでるケースが9割。結婚してない子どもと2人暮らしが一番多い
施設では誰が?
介護職が一番多くて、次が管理職、その次が看護職
どの施設で多い?
1位:特養、2位:有料老人ホーム、3位:グループホーム

💡 「息子が虐待者で最多」「被虐待者は80代女性が多い」「同居が9割」——この3つのデータは試験で頻繁に出題されます。介護の負担が虐待につながるケースが多いことを示しています。

💡 試験で出るのはこの3つ! 「虐待するのは息子が一番多い」「虐待されるのは80代の女性が多い」「一緒に住んでるケースが9割」——つまり、介護の負担が大きすぎて限界を超えてしまうパターンが多いということです。

📝 試験対策ポイント
📝 テストに出るところ、本音でまとめ
ここまで読んで「全部わかった!」という人は、
下のボタンは押さなくて大丈夫です。

...でも正直、ちょっとモヤッとしてません?
大丈夫。それ、普通です。みんな同じですから。
※ 試験に出る用語はそのまま。意味がスッと入ってくるだけです。
どうですか?さっきよりスッと入ってきたでしょう?

でも試験では「正式な言い方」で出題されます。
意味がわかった今なら、あの難しい文章もちゃんと読めるはず。
——試してみませんか?
※ 本音モード ↔ 元の説明、何度でも切り替えて読めます。
📝
理解度チェック
学んだ内容を確認しましょう
← 前へ 3 / 8 次へ →