四肢・対・片・単麻痺と介助の3つのコツ
フルセット/下半身ストップ/半身おやすみ/一本おでかけ中
麻痺は「動かない場所」と「動かせる場所」をきちんと見分けることから始まりますわ。四肢麻痺・対麻痺・片麻痺・単麻痺──部位と程度が違うだけで、原因も介助のコツも変わります。今回は4タイプの違い・3つの落とし穴・3つの魔法を学び、残存能力を活かすケアの土台を作りますわ。
「四肢麻痺・対麻痺・片麻痺・単麻痺」って漢字だけ見ると怖いですわよね?でも安心して。ぜんぶ「うごかない場所が違うだけ」。今日は4つのタイプにアテナがニックネームをつけました。フルセット麻痺/下半身ストップ/半身おやすみ/一本おでかけ中。これで一気に頭に入りますわ!
麻痺(まひ)は、運動神経や脳・脊髄の損傷によって筋肉を意のままに動かせなくなる状態。動かない場所(分布)と程度で4タイプに分類され、それぞれ原因部位・介助のポイントが変わります。
麻痺ってひとことで言っても、「どこが動かないか」で4種類あるんですの。手も足もぜんぶか/両脚だけか/片側だけか/一本だけか。動かない場所が違うと、原因の場所も介助のしかたも全部違ってきますわ。
麻痺の評価では「動かない場所(分布)」に加えて、「程度」(完全麻痺/不全麻痺)、「原因部位」(脳/脊髄/末梢神経)も把握する。同じ「片麻痺」でも、左右どちらか・利き手側か・感覚の有無によって介助内容が大きく変わります。
ニックネームで覚えるのは入口。実際は「どこが・どのくらい・なぜ動かないか」を3点セットで見ます。同じ「片麻痺」でも利き手側だと食事が大変、左側だと半側空間無視がある、など個別差大。
麻痺は「動かない部分」だけを見るのではなく、「動かせる部分(残存能力)」を見つけて活かすことが介護の本質。これが次の章の3つの魔法の土台になります。
麻痺ケアの本丸は、「動かない場所」より「動く場所」を見つけること。残ってる力を活かしてあげるのが、本当の自立支援ですわ。
麻痺があると動かない時間が長くなり、合併症のリスクが増えます。代表的なのが①褥瘡(床ずれ) ②関節拘縮 ③廃用症候群の3つ。これらは互いに連鎖し、放っておくと寝たきりへ加速します。
麻痺で動かないと、体には3つのお客様がやってきますの。床ずれ/関節カチコチ事件/使わない病。1人来ると次々呼んでくる連鎖型ですわ。
3つの落とし穴は互いに連鎖します。動かさない→拘縮→さらに動けない→褥瘡→廃用症候群→寝たきり、の悪循環。早期に介入することが運命の分かれ道。
この3つはつながってる。1個放っておくと残り2個が呼ばれて来ます。だから「動かす習慣」をどこで仕込むかが介護の腕の見せ所。
3つの魔法は「日々の介助動作の中に組み込む」のがポイント。着替え、入浴、就寝のタイミングで自然に行えば、特別なリハの時間を確保しなくても予防できます。
魔法は「特別な時間を作らず、日常の動作にこっそり混ぜる」のがコツ。着替え・お風呂・寝る前──毎日のタイミングで自動的に予防できる仕組みを作る。
「残存能力の活用と麻痺の障害部位・程度」を学びました。
次回は関節可動域(ROM)・良肢位へ進みます。