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生活支援技術Ⅱ・第1章 Lesson 2-④
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視覚障害者の歩行介助

「斜め半歩前」「白杖の反対側」を体で覚える

平地・階段・いす誘導、介護職の立ち位置と利用者の持ち方を、国試で答えられる形に整理。

並んで歩くのではなく、わずか前を歩く。手を引くのではなく、肘を持ってもらう。これが視覚障害者介助の基本姿勢です。

アテナ様の導き

視覚障害者の歩行介助は、「介護職が前、利用者が後ろ」が基本姿勢。利用者は介護職の肘上を軽くもち、介護職は斜め・半歩前を歩きます。手を引いて引っ張るのではなく、利用者の自発的な歩行をサポートする形です。白杖を使っている人には、白杖を持っていない側に立つのが原則です。

アテナ様の導き(本音モード)

視覚障害者を「手を引いて連れていく」と思ってしまう人は多いです。でもそれだと、引っ張られる怖さが出るし、利用者は自分の身体感覚を失います。正しくは利用者が介護職の肘を持つ形。これなら利用者は自分のペースで歩けるし、前にいる介護職が壁になって障害物の存在を伝えられます。「自立を奪わない介助」のお手本です。

1枚でつかむ:4つの原則
立ち位置・持ち方・歩道側・声かけ
📍

立ち位置

利用者の斜め・半歩前。並走しない。

💪

持ち方

利用者が介護職の肘上を軽くもつ。

🚶

歩く場所

利用者を歩道側に、介護職は車道側。

🗣️

声かけ

周囲の状況を口頭で説明、速度は利用者に合わせる。

1. 平地歩行
立ち位置と持ち方の基本

視覚障害者の平地歩行介助は、利用者が介護職の肘上を軽くもち、介護職が斜め・半歩前を歩くのが基本形です。介護職が前にいることで、障害物や段差の情報が利用者にも伝わります。

配置イメージ

介護職
斜め・半歩前
利用者
介護職の肘上を軽くもつ
↓ 進行方向 ↓

※白杖使用時は白杖を持っていない側に介護職が立つ

利用者の身長・状態別の持ち方

利用者の身長が
介護職より高い
🙋‍♂️
介護職のに手を置く
肘より高い位置で握ると姿勢が窮屈になるため、肩を選ぶ
利用者の身長が
介護職より低い
🧒
介護職の手首をもつ
肘では高すぎるため、手首を持ってもらい安定させる
握力が弱い/
歩行が不安定
🤝
介護職が手と腰を支える
一方の手で利用者の手を握り、もう一方の手で腰を支える

⚠ やってはいけないこと

介護職が利用者の手を引いて引っ張るのはNG。利用者が自分のペースで歩けず、転倒リスクも上がる。あくまで利用者が介護職の身体に触れて移動するのが基本。

2. 歩行中の配慮
歩道側・速度・声かけ・遠回りでも安全な道

🛣 歩道側を歩いてもらう

利用者には歩道側(建物側)を歩いてもらう。介護職が車道側に立ち、車との接触リスクから利用者を守る。

🐢 利用者の速度に合わせる

介護職が引っ張ったり押したりせず、利用者のペースで歩く。歩幅も合わせる。

👥 混雑場所は避ける

人通りの多い場所はぶつかるリスクが高い。人通りの少ない道を選んで歩く。

🗣 周囲の状況を口頭で

「右に自販機があります」「あと10メートルで横断歩道」など、目で見ている情報を言葉で共有する。

💡 「遠回り」を恐れない

利用者の同意が得られるなら、遠回りでも安全な道を選ぶ。最短距離より安全な道を優先する判断は、視覚障害者介助で何度も問われるポイント。

3. 階段昇降
「先に1段」が原則

階段では、介護職が先に1段上がって(下がって)止まり、利用者の足が1段目についたことを確認してから進みます。「階段がある」「踊り場が来た」「階段が終わった」などを必ず言葉で伝えるのが鉄則です。

1

階段の手前で止まる

「階段があります」と利用者に伝え、いったん止まる。突然の段差で踏み外すリスクをなくす。

2

介護職が先に1段

介護職が先に1段上がって(下がって)止まる。これで段差の位置と高さを利用者に伝える。

3

利用者の足を確認

利用者の足が1段目についたことを確認してから、利用者の速度に合わせて進む。

4

踊り場・最上段で声かけ

「踊り場です」「階段が終わりました」と必ず伝える。利用者は最後の段で勢いで足を踏み外しやすい。

4. いすへの誘導
触れて確認 → 自分で座る

視覚障害者をいすに誘導するときも、いきなり座らせないのが原則。いすの位置・高さ・形を利用者に触れて確認してもらってから、利用者自身に座面の位置を確認させて腰かけてもらいます。

1

いすの後ろに立つ

介護職はいすの後ろに立ち、いすの高さ・形状などを口頭で説明する。

2

触れて確認してもらう

利用者の手でいすを触れて確認してもらう。「ここが背もたれです」「肘掛けがあります」など丁寧に伝える。

3

自分で座面を確認

利用者自身に座面の位置を確認してもらい、腰かけてもらう。肘掛けがある場合は肘掛けに手をついて着席する。

⚠ 押し込まない

「ここに座って」と介護職が利用者の身体を押し込むのはNG。利用者は座面の位置がわからず転落の危険がある。必ず自分の手で確認してから座ってもらう。

試験に出るところ
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理解度チェック
押すと答えが出ます

Q1. 視覚障害者の平地歩行介助で、介護職の立ち位置として最も適切なのはどれ?

正解はB。介護職は利用者の斜め・半歩前に立ち、利用者は介護職の肘上を軽くもちます。手を引いたり押したりするのは利用者の自立を奪うのでNG。

Q2. 白杖を使用している視覚障害者を介助するとき、介護職が立つ位置として正しいのはどれ?

正解はB。白杖を持っていない側に立ちます。白杖は利用者にとって周囲を探る重要な情報源なので、その側に介護職が立つと邪魔になります。

Q3. 視覚障害者と階段を上るときの介助として最も適切なのはどれ?

正解はC。介護職が先に1段上がって止まり、利用者の足が1段目についたことを確認してから利用者の速度に合わせて上ります。踊り場や階段の終わりも声かけが必須です。

Q4. 視覚障害者をいすに誘導するときの介助として最も適切なのはどれ?

正解はB。いすに触れて確認してもらい、利用者自身に座面の位置を確認させて座ってもらいます。押し込んだり身体を直接動かすと、座面の位置がわからず転落リスクがあります。
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