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生活支援技術Ⅱ・第1章 Lesson 4-①
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整容・洗面の介助

「身だしなみ」は生活の張りに直結する

整容の意義・座位保持可能な場合と全介助の洗面・目鼻口の手入れポイントを、国試で答えられる形に整理。

タオルは55℃前後、目は目頭→目尻、片方ずつ。地味だけど点を取れる範囲です。

アテナ様の導き

整容は身だしなみを整えること。洗面・ひげ剃り・整髪・爪・耳・鼻など、身体を清潔に保ち、人と会える状態に整える介助の総称です。介護では「できることは自分で・できないところを介助」が基本姿勢。座位が保持できる人なら端座位で見守り、全介助の人なら15°ギャッチアップ+温タオルで支えます。目は目頭から目尻、片方ずつ。一度使った面は感染予防のため繰り返し使わない、というのが基本ルールです。

アテナ様の導き(本音モード)

整容って「やってもやらなくても命に関わらない」と思われがちですが、現場感は逆。朝の洗顔・整髪をやめた瞬間から、生活の張りが落ちていくのがよく見えます。「面倒だからしなくていい」じゃなくて、「自分で鏡を見たくなる気持ち」を守るのが介護職の仕事。試験では、タオルの温度(55℃前後)、目を拭く方向(目頭→目尻)、感染予防(面を変える)、この3つを押さえれば十分得点できます。

1枚でつかむ:整容の意義
清潔・健康・自尊心・社会参加の4つに効く
🧼

清潔保持

皮膚・粘膜の汚れ・分泌物を取り除き、感染予防につながる。

💪

健康維持

血行促進・皮膚観察の機会。早期発見に役立つ。

😊

自尊心

「整った自分」を保つことで気持ちの張りが生まれる。

🤝

社会参加

人と会う・外に出る意欲を支える土台になる。

1. 整容に含まれること
洗面だけじゃない、5つの身だしなみ

整容(せいよう)は身だしなみを整える行為の総称です。洗面のほかに、ひげ剃り、整髪、爪切り、耳・鼻の手入れなどが含まれます。本Lessonでは洗面の介助を中心に扱います。

💧
洗面
🪒
ひげ剃り
💇
整髪
💅
爪切り
👂
耳・鼻の手入れ
2. 座位は保持できるが移動困難な場合
端座位で「見守り+一部介助」

移動は難しいが座位が保てる利用者には、ベッド上で端座位になってもらい、洗面行為を見守りながらできないところを介助します。利用者の自立心と能力を最大限に活かす方法です。

1

必要物品の準備

洗面用具・タオル・防水シート・バスタオルなどをベッド脇にそろえる。

2

挨拶・説明・同意

洗面の介助内容を説明し、利用者の同意を得る。体調を確認する。

3

ベッドの安全確認+高さ調整

キャスターのストッパーを確認し、ベッドを介助しやすい高さにする。

4

端座位+衣服の保護

ベッドに端座位になってもらう。ベッド・服が濡れないよう防水シート+バスタオルで保護。

5

斜め前で見守り

介護職は利用者の斜め前に位置。見守りを基本とし、できないところを介助。

6

洗面後の片付け

タオルを渡して顔を拭いてもらい、体調を確認。防水シートとバスタオルを外し、ベッドを整え、物品を片付ける。

3. 全介助を要する場合
15°ギャッチアップ+温タオル拭き

移動も座位保持も難しい利用者には、ベッド上で15°程度ギャッチアップし、55℃前後の湯で絞った温タオルで顔を拭きます。タオルは三つ折りにし、一度使った面は繰り返し使わないのが感染予防のポイント。

タオルの温度55℃前後/ベッドギャッチアップ15°程度

1

必要物品の準備+温タオル作成

タオルを55℃前後の湯で濡らして絞り、用意する。

2

挨拶・説明・同意

洗面の介助内容を説明し、利用者の同意を得る。

3

高さ調整+15°ギャッチアップ

ベッドを介助しやすい高さに調節し、可能であれば15°程度ギャッチアップする。

4

タオルの温度確認+三つ折り

温度を確認し、三つ折りにして利用者に渡す。できない場合は介護職が拭く。一度使った面は繰り返し使わない。

5

汚れやすい部位を丁寧に

目・鼻・口のまわりを丁寧に拭く(次のセクション参照)。

6

保湿+姿勢戻し

必要に応じてローションやクリームで皮膚を保湿。ベッドの高さとギャッチアップを元に戻し、体位・体調を確認。

⚠ 「一度使った面は繰り返さない」が鉄則

同じ面を繰り返し使うと汚れ・分泌物が広がり感染リスクが上がる。タオルは三つ折りにしておくと、使う面を変えやすい。目→鼻→口のように汚染度の低い順に進む。

4. 目・鼻・口の手入れポイント
部位ごとの注意点
👁️

目(眼脂・目やに)

目頭→目尻の方向で拭く。左右でタオルの面を変える。目やにがひどいときはガーゼや脱脂綿で目頭から目尻に向かって拭く。

👃

鼻(鼻孔・鼻毛)

鼻孔の詰まりは鼻を片方ずつ押さえてかんでもらう。両側同時にかむと耳に負担。鼻毛が伸びていたら切る

👄

口・口のまわり

口のまわりは汚れがたまりやすい部位。丁寧に拭く。本格的な口腔ケアは別Lessonで扱う。

💡 目を拭くときの「目頭→目尻」の理由

目頭側には涙が集まりやすく、目尻側に流れる構造。涙の流れに沿って拭くと、汚れを残さず、目に逆方向に押し込むこともない。これは医療・介護共通の基本作法。

5. 座位可 vs 全介助 まとめ表
違いを一覧で確認
項目座位保持可能全介助
姿勢ベッド上で端座位ベッド上で15°ギャッチアップ
介護職の役割見守り+できない部分の介助主体的に介助(タオル拭き)
濡れ防止防水シート+バスタオルタオル拭きなので最小限
タオル利用者が使用55℃前後、三つ折り、面を変える
介護職の位置利用者の斜め前ベッドサイド
試験に出るところ
本音でまとめる
理解度チェック
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Q1. 全介助を要する利用者の洗面介助で、タオルの温度として最も適切なのはどれ?

正解はC。タオルは55℃前後の湯で濡らして絞り、温度を確認してから三つ折りにして使います。熱すぎるとやけど、ぬるすぎると気持ちよさが得られません。

Q2. 目を拭くときの正しい方向はどれ?

正解はB。目頭から目尻に向かって拭くのは、涙の流れに沿うため。同じ面を繰り返し使うと感染リスクが上がるので、左右で面を変えるのが基本ルールです。

Q3. 座位は保持できるが移動困難な利用者の洗面介助で、介護職の役割として最も適切なのはどれ?

正解はB。座位が保持できる利用者には、ベッドで端座位になってもらい、介護職は斜め前に位置して見守ります。「できることは自分で・できないところを介助」が自立支援の基本です。

Q4. 鼻孔の詰まりがある利用者への介助として最も適切なのはどれ?

正解はB。両方の鼻を同時にかむと耳に負担がかかるため、片方ずつ押さえてかんでもらいます。鼻毛が伸びている場合は切ります。綿棒を奥まで入れるのは粘膜を傷つけるリスクがあるので避けます。
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