寝具の衛生管理、ベッドメイキング、臥床時のシーツ交換、睡眠薬と心理的対応を、国試で答えられる形に整理。Lesson 7の最終回。
臥床者のシーツ交換は「側臥位で半分→反対側→仰臥位」が定番。睡眠薬は入眠障害=超短時間、それ以外=他3型。
シーツ交換は清潔と快適さの基本。シーツ・カバーは少なくとも3〜5日に1回、布団は午前10時〜午後2時の紫外線量が多い時間に干します。利用者が臥床している場合は側臥位で古いシーツを身体の下に丸める→反対側に新しいシーツを敷く→仰臥位に戻して反対側を仕上げるのが定番手順。不眠時は安眠を妨げる要因を取り除いても改善しなければ医師に相談。睡眠薬は入眠障害は超短時間型、中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害は短時間型・中間型・長時間型と覚えます。アルコールとの併用はNG。
臥床者のシーツ交換、初めて見ると「マジック」みたいに思います。古いシーツと新しいシーツを利用者の身体の下で入れ替える動作です。コツは「古いを内側に丸めて身体の下に押し込む」と「新しいを半分敷いて、もう半分は古いシーツの下に隠しておく」。睡眠薬の4分類は「不眠の種類で使う薬が違う」だけ覚えればOK。入眠障害=寝つけない=超短時間、その他(中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害)=他3型。アルコールと飲むのは絶対ダメ、ふらつきや健忘が出ます。
シーツ3〜5日に1回/布団は10時〜14時に干す
三角コーナー/臥床時は側臥位を使う
環境改善+睡眠薬4分類+心理的対応
枕カバー・布団カバー・シーツは毎日交換が望ましいが、少なくとも3〜5日に1回。汚れたらそのつど交換。
ベッドブラシなどを使って毎日取り除く。
午前10時〜午後2時くらいの紫外線量が多い時間に干すと、乾燥と消毒の効果が得られる。
清潔保持は「気づいたらすぐ」。シーツの汚れ・ゴミ・湿気を放置しない。
シーツ交換は「中心線を合わせる→頭側→足側→真ん中」の順で進めます。マットレスにシーツを入れ込む際は手のひらを下向き、コーナーは三角コーナーを作るのが定番技術です。
シーツ・枕カバー・布団カバー・防水シーツ・ベッドブラシ・ちりとりを準備。窓を開けて換気。ベッドを高くしキャスターストッパー。
古いシーツの汚れた面を内側にして、頭部から足側に向けて外す。ベッドブラシでマットレス上のごみを取り除く(ちりとりで受ける)。
シーツの中心線をベッドの中心に合わせる。
頭側のシーツをマットレスの下に入れ込む。入れ込む際は手のひらを下向きに。
ベッドの角を押さえながら、頭側から30cmくらいのところを持って三角を作る。上側はベッドの上、下側はマットレスの下に入れ込む。頭側→足側の順にコーナーをつくる。
最後に真ん中から垂れているシーツをマットレスの下に入れ込む。必要があれば防水シーツを敷く。
掛け布団・毛布はカバーを換えてからかける。タオルケットは足元にダーツを上向きにとる。枕カバーは口が入り口から見えないように反対側に向ける。ベッドの高さを戻し、窓を閉める。
三角コーナーは見た目だけでなくシーツがずれにくくなる実用的な技術。30cmの位置で持ち上げ、上はベッド上、下はマットレス下に入れる動きを反復練習で身につける。
臥床している利用者のシーツ交換は「側臥位で古いを丸めて身体の下に押し込む→反対側で新しいを半分敷く→仰臥位に戻し→反対側を仕上げる」の流れ。安全のためベッド柵を使い、利用者を片側に寄せます。
物品準備、利用者に説明し同意を得て、ベッド高さを上げる。掛け布団を取った場合はタオルケットをかける。
利用者をベッドの端に移動し、安全のためベッド柵をする。
古いシーツを頭側から剥がし、ベッドの端から中心に向けて丸める。利用者に側臥位になってもらい、丸めた古いシーツを身体の下に入れる。
ベッドブラシで頭→足、中央→外側にゴミを取り除く。新しいシーツを敷き、中心線をマットレス中央に。向こう側になる部分は古いシーツの下に入れる。
手前側のシーツを手前に引き、利用者に仰臥位に戻ってもらい三角コーナーを作る。足側も同様に。
新しいシーツの上に利用者を移動し、ベッド柵。
古いシーツを身体の下からだし、頭側から内側を中にして丸めて外す。マットレスのゴミを取り、新しいシーツを伸ばし、反対側のコーナーを同様につくる。
枕カバー、布団カバーを新しいものに換える。ベッドのまわりに利用者の必要なものを揃え、ベッドの高さを戻す。
利用者をベッドの端に寄せる動作はいずれも転落リスクが上がる。必ずベッド柵を使用し、介護職は利用者の安全側に立つ。
安眠を妨げる要因を取り除いても不眠が改善されない場合、医師に相談します。処方された睡眠薬は指示に従い服用。睡眠薬は作用時間によって超短時間型・短時間型・中間型・長時間型の4分類があり、不眠の種類で使い分けられます。
寝つけない
夜中に目が覚める
朝早く目が覚める
眠った気がしない
睡眠薬とアルコールを一緒に服用すると作用が強まり、ふらつきや健忘症状が出ることがある。水か白湯で服用。アルコール摂取前後の睡眠薬の服用も避ける。
睡眠薬は指示どおりの時間と量を守る。効果が現れない場合は必ず医師に相談。自己判断で増量・減量しない。
不眠を訴える利用者には、気持ちに寄り添った対応が必要です。傾聴して不安を受け止め、共感する態度で接します。安心して睡眠がとれるように心理的な面でも援助します。
「眠らなきゃ」という焦りが眠れなさを増幅する。「眠らなくてもいいから横になってリラックスしましょう」と伝えるだけで、緊張がほぐれて自然に眠れることもある。
「気のせい」「気にしすぎ」など不眠の訴えを否定する言葉はNG。利用者の不安を増幅させ、信頼関係も損なう。
| 不眠の種類 | 症状 | 処方される睡眠薬 |
|---|---|---|
| 入眠障害 | 寝つけない | 超短時間型 |
| 中途覚醒 | 夜中に何度も目が覚める | 短時間型・中間型・長時間型 |
| 早朝覚醒 | 朝早く目が覚めて再入眠できない | |
| 熟眠障害 | 十分寝たはずなのに眠った感がない |
Q1. 布団を干す時間帯として最も適切なのはどれ?
Q2. 臥床している利用者のシーツ交換で、最初に行うこととして最も適切なのはどれ?
Q3. 入眠障害(寝つけない)の不眠に処方される睡眠薬として最も適切なのはどれ?
Q4. 睡眠薬を服用するときの注意点として最も適切なのはどれ?