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第3章 移動・移乗の介護技術
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移動・移乗の
ICFアセスメント

「できること」を
見つける地図

国際生活機能分類でひらく自立支援の地図

能力vs実行・5要素・優先順位の3点セット

🌸 アテナの導き

移動・移乗のアセスメントにはICF(国際生活機能分類)の枠組みが最強の道具となりますわ。「できないこと」より「できること」を主役に、5要素を双方向にとらえ、能力vs実行状況のギャップを埋める ─ それが介護の本丸ですの。

🌸 アテナの導き(本音モード)

ICFって「困った」より「できる」を主役にする見方ですの。歩けない、より「手すりがあれば10m歩ける」。これがICF的な書き方。体・動作・参加・環境・本人らしさの5つを全部セットで見る、超便利な共通言語ですわ。

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1. ICF(国際生活機能分類)とは
2001年WHO採択/医学モデル→生活機能モデル
1. ICFって、なに?
「できる」を主役にする世界共通の見方

ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)は、2001年WHO総会で採択された人間の生活機能と障害の国際分類です。それまでのICIDH(1980年)が「機能障害→能力障害→社会的不利」というマイナス連鎖の医学モデルだったのに対し、ICFはプラス面+環境因子+個人因子を含めた相互作用生活機能モデル(統合モデル)へ大転換しました。

昔は障害分類といえば「歩けない」「立てない」マイナスばっかり数えてた(ICIDH=1980年)。2001年にWHOがICFに作り変え。「できることも・環境も・本人らしさも全部見る」というルールに。これが現在の介護の標準言語ですの。

ICFは「分類体系」であり、評価ツール(Barthel Index、FIMなど)と組み合わせて使うのが標準。介護現場・医療現場・リハ現場の共通言語となります。

ICFは「言葉の枠組み」。点数を出すのはBarthel IndexやFIM。両方セットで使うと、現場のチームが同じ視点で議論できますの。

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2. ICFの5つの構成要素
健康状態+生活機能(3)+背景因子(2)
2. ICFの5要素
全部双方向に影響しあう

ICFは健康状態を中心に5要素でとらえます。生活機能3要素(心身機能・身体構造/活動/参加)と背景因子2要素(環境因子/個人因子)。これらがすべて双方向に影響するのがICF最大の特徴です。

5つを全部セットで見る。しかも一方通行じゃなく行ったり来たり
たとえば「環境(手すり)」が良くなれば「動作(立ち上がり)」もできるようになる、みたいな相互作用。

ICFの5要素
🩻
①心身機能・身体構造
体の働き・体のかたち。ROM・筋力・麻痺・感覚・認知など
🪑
②活動
個人が行う動作。寝返り・起き上がり・立位・歩行・移乗
🤝
③参加
社会の中での役割・関わり。家族・地域・趣味・就労
🏠
④環境因子
手すり・段差・福祉用具・介助者・制度。促進と阻害の両面
👤
⑤個人因子
年齢・性別・性格・生活歴・価値観。分類なし(自由記述)でケアプランの中心になる
💡

「活動」と「参加」の違い:活動=個人レベル(立つ・歩くという動作そのもの)、参加=社会レベル(その動作を使って社会と関わること)。同じ「歩く」でも、自宅内で歩く=活動、買い物に出かける=参加、と区別。

個人レベルのことが活動」、「社会レベルのことが参加」。歩くこと自体が活動、買い物に行くのが参加。ぜんぶつながってるのがミソ。

⚖️
3. 「能力」と「実行状況」を分けて見る
ICFのコア概念=ギャップが介護介入のターゲット
3. 「できる」と「している」は別物
そのズレが介護の本丸

ICFでは活動・参加に対して「能力(Capacity:できる)」と「実行状況(Performance:している)」の2つを別々に評価します。リハ室で杖歩行20m(能力)なのに自宅では車椅子(実行状況)──このギャップが介護介入のターゲットです。

リハ室では立てるのに、家ではずっと座ってる。「できる」のに「してない」。これがICFの一番大事な発見。理由は環境(段差)・家族の心配・本人の自信のどれか。ズレを埋めるのが介護の仕事

ギャップを生む3大要因:①環境(段差・椅子高すぎ・滑る床) ②人的因子(家族の過保護・職員の過介助) ③本人の自信・恐怖過介助は実行状況を下げ、廃用を進める

ズレの原因は3つ:環境/周囲の心配性/本人の自信「やってあげすぎ」は本人の能力を奪うので注意ですの。

🎯
4. 自立支援の3つの優先順位
安全→自立度→自尊心
4. 迷ったらこの順番
3つで判断する習慣
1
①安全(命と健康)
転倒は骨折→入院→寝たきりの最短ルート。最優先事項。ただし過度な抑制は別問題を生む
怪我させたら全部終わり。だから安全が最優先。でも抑え込みすぎは逆に問題
2
②自立度(できる範囲)
能力と実行状況のギャップを埋め、できる範囲を広げる。「やってあげる」より「できるようにする」
本人ができることを増やす。これが介護の本質。自分でできた!の積み重ねが自信になる
3
③自尊心(本人らしさ)
「自分でトイレに行きたい」「人前で立ちたい」「服装は自分で選びたい」は本人が本人であるための最後の砦。安全と自立が確保される範囲で本人の選択を最大限尊重
本人の「人前で立ちたい」「自分で選びたい」は最後の最後まで守る。これが本人の尊厳の砦
🎯

3要素は「安全→自立度→自尊心」の順番が原則。「安全のため」を口実にした過介助・身体拘束は廃用と尊厳低下を招くため厳禁。

迷ったら「安全 → 自立 → 気持ち」の順。「危ないから」を理由に何でも止めるのは結局本人を弱らせるのでNG。

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通算50枚到達!第3章「移動・移乗の介護技術」あと2回

「移動・移乗のICFアセスメント」を学びました。
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