腎臓→尿管→膀胱→尿道/胃→小腸→大腸→直腸
2つの『旅』と介護の3つのコツ
排尿・排便は体内を巡る2つの「旅」。それぞれのルートと健康のサインを押さえれば、観察・声かけ・記録の質が格段に上がります。排泄は生きているしるし、ケアの基本はプライバシー・姿勢・タイミングの3つに集約されますわ。
「排尿」「排便」って漢字が並ぶと気まずいですわよね?でも体の中では、ぜんぶ旅をしてるんですの。おしっこの旅(腎臓スタート)とうんちの旅(口スタート)。今日は2つの旅と、現場で使える3つのコツを覚えますわ。『排泄』は、生きているしるし。恥ずかしいことではありませんの。
尿は血液から作られる老廃物。腎臓でろ過され、尿管を通って膀胱で貯留、尿道から体外へ排出されます。健康な大人で1日1500mL前後・6〜8回、夜間排尿は1回以下が目安。
おしっこは血液から作られる体のいらないもの。腎臓→尿管→膀胱→尿道という4つの場所を旅して外に出ます。健康のサインは1日6〜8回・夜は1回以下。
介護現場で押さえる排尿サイン:頻尿(8回以上)・夜間頻尿(2回以上)・尿失禁・尿閉(出ない)・残尿感。これらはUTI(尿路感染症)・前立腺疾患・神経因性膀胱の早期発見につながります。
介護で気をつけるサインは「回数・量・色・におい」の4つ。「いつもより多い・少ない・濁ってる・臭う」ときは感染や病気のサインかも。すぐ医務へ報告。
食物がうんちになるまで24〜72時間。胃・小腸で栄養が吸収され、大腸で水分が回収されてうんちの硬さが決まります。直腸に到達すると排便反射が起こり、便意を感じます。
食べたものがうんちになるまで1〜3日の長旅。途中で胃と小腸で栄養を吸収、大腸で水を回収(ここで硬さが決まる)、直腸に到達=便意のサイン。
便の形状は7段階で評価。4が理想、1〜2は便秘、6〜7は下痢。記録は数字でチーム共有可能。
うんちの形は体からのお手紙。1番は便秘、4番が理想、7番は下痢。番号で伝えれば、職員間でも一発で共有できる便利な物差し。
便秘・下痢の鑑別は「形」「回数」「量」で。3日以上排便なし=便秘(個人差あり)。水様便+発熱=感染症疑いで即報告。
便秘も下痢も「形・回数・量」で見ます。3日以上出てないのはアラート、水っぽい+熱は感染を疑って即報告。
排泄ケアの基本姿勢は「観察→声かけ→記録」。失禁・便秘は「困った」のサイン、隠さず早めに介入することで重症化を防ぎます。
3つのコツを毎日のケアに混ぜ込むだけで、失禁も便秘もぐっと減る。気になることは「観察→声かけ→記録」のリズムで早めに拾うのがコツ。
● 排泄ケアの基礎 ─ 観察ポイント・陰部洗浄・オムツ交換・便秘ケアまで実践編
● ブリストルスケール ─ 便のかたち7タイプ詳細図鑑
● 尿路感染症 (UTI) ─ 高齢者ケアでの予防と早期発見
「排尿・排便のメカニズム」を学びました。
次回は移動・移乗のICFアセスメントへ進みます。