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第3章 移動・移乗の介護技術
7

排尿・排便の
メカニズム

おしっこの旅と
うんちの旅

腎臓→尿管→膀胱→尿道/胃→小腸→大腸→直腸

2つの『旅』と介護の3つのコツ

🌸 アテナの導き

排尿・排便は体内を巡る2つの「旅」。それぞれのルートと健康のサインを押さえれば、観察・声かけ・記録の質が格段に上がります。排泄は生きているしるし、ケアの基本はプライバシー・姿勢・タイミングの3つに集約されますわ。

🌸 アテナの導き(本音モード)

「排尿」「排便」って漢字が並ぶと気まずいですわよね?でも体の中では、ぜんぶ旅をしてるんですの。おしっこの旅(腎臓スタート)うんちの旅(口スタート)。今日は2つの旅と、現場で使える3つのコツを覚えますわ。『排泄』は、生きているしるし。恥ずかしいことではありませんの。

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🚰
1. 排尿のメカニズム(おしっこの旅)
腎臓→尿管→膀胱→尿道
1. おしっこの旅
4ステップで体の外へ

尿は血液から作られる老廃物。腎臓でろ過され、尿管を通って膀胱で貯留、尿道から体外へ排出されます。健康な大人で1日1500mL前後・6〜8回、夜間排尿は1回以下が目安。

おしっこは血液から作られる体のいらないもの腎臓→尿管→膀胱→尿道という4つの場所を旅して外に出ます。健康のサインは1日6〜8回・夜は1回以下

おしっこの旅マップ(4ステップ)
1
腎臓 ─ お水のろ過工場。たくさんの水をチェックして、必要な水は体に戻し、いらない分だけおしっこに
2
尿管 ─ 細いトンネル。波打つ動き(蠕動運動)でおしっこを膀胱まで運ぶ
3
膀胱 ─ ためる風船タンク。約400mLたまったら「そろそろ」のサイン
4
尿道 ─ 出口ゲート女性は短くて感染しやすいから要注意
💡

介護現場で押さえる排尿サイン:頻尿(8回以上)・夜間頻尿(2回以上)・尿失禁・尿閉(出ない)・残尿感。これらはUTI(尿路感染症)・前立腺疾患・神経因性膀胱の早期発見につながります。

介護で気をつけるサインは「回数・量・色・におい」の4つ。「いつもより多い・少ない・濁ってる・臭う」ときは感染や病気のサインかも。すぐ医務へ報告。

💩
2. 排便のメカニズム(うんちの旅)
胃→小腸→大腸→直腸+ブリストルスケール
2. うんちの旅 + 7タイプ図鑑
体からのお手紙、形を見て体調を読む

食物がうんちになるまで24〜72時間。胃・小腸で栄養が吸収され、大腸で水分が回収されてうんちの硬さが決まります。直腸に到達すると排便反射が起こり、便意を感じます。

食べたものがうんちになるまで1〜3日の長旅。途中で胃と小腸で栄養を吸収大腸で水を回収(ここで硬さが決まる)、直腸に到達=便意のサイン。

うんちの旅マップ(3ステップ)
1
胃と小腸 ─ 栄養吸収。およそ6〜8時間滞在
2
大腸 ─ 水分の回収工場。ここでうんちの硬さが決まる
3
直腸 ─ 到着ホーム。「そろそろ」のサインで便意発生
便のかたち=ブリストルスケール7段階
うんちの7タイプ図鑑(7人姉妹みたい)
1
🔴
コロコロ便
2
🟠
硬い便
3
🟡
やや硬い便
4
普通便
(理想)
5
🟢
やや軟便
6
🔵
泥状便
7
🟣
水様便

便の形状は7段階で評価。4が理想、1〜2は便秘、6〜7は下痢。記録は数字でチーム共有可能。

うんちの形は体からのお手紙。1番は便秘、4番が理想、7番は下痢。番号で伝えれば、職員間でも一発で共有できる便利な物差し。

📏 ブリストルスケール 詳細インフォグラフィック →

便秘・下痢の鑑別は「形」「回数」「量」で。3日以上排便なし=便秘(個人差あり)。水様便+発熱=感染症疑いで即報告。

便秘も下痢も「形・回数・量」で見ます。3日以上出てないのはアラート、水っぽい+熱は感染を疑って即報告。

3. 排泄ケアの3つのコツ
プライバシー・姿勢・タイミング
3. 排泄ケアの3つのコツ
毎日のケアにそのまま使える
1
①プライバシーの配慮
①プライバシーのまほう
一声かけて扉を閉める・視線を切る・カーテンを引く。本人の羞恥心と尊厳を守ることが、安心して排泄できる環境の土台
「失礼しますね」「カーテン閉めますね」のひと声で安心感がぐっと変わる。本人が落ち着けば排泄もスムーズに
2
②排泄姿勢(前傾・足底接地)
②ロダンの考えるポーズ
前傾姿勢+足底全面着地+踵をぺたっと床に。これで腹圧がかけやすく、自然な排便が促される。ロダン「考える人」の姿勢が排便のベスポジ
前のめりで、足の裏をしっかり床に。「ロダンの考える人」の姿勢が一番出やすいですの
3
③タイミング(朝食後30分=胃結腸反射)
③朝ごはん後のトイレチャンス
朝食後30分は胃結腸反射でうんちが最も出やすいゴールデンタイム。誘導・トイレ介助はこの時間に集中させると排便リズムが整う
朝ごはんを食べた30分後は胃が動いて腸も動く(胃結腸反射)。この時間にトイレに誘うと、便秘予防に絶大な効果ですわ
🎯

排泄ケアの基本姿勢は「観察→声かけ→記録」。失禁・便秘は「困った」のサイン、隠さず早めに介入することで重症化を防ぎます。

3つのコツを毎日のケアに混ぜ込むだけで、失禁も便秘もぐっと減る。気になることは「観察→声かけ→記録」のリズムで早めに拾うのがコツ。

📝 テストに出るところ
📝 テストに出るところ、本音でまとめ
ここまで読んで「全部わかった!」という人は、
下のボタンは押さなくて大丈夫です。

...でも正直、「胃結腸反射」「ブリストルスケール」って、
ちょっと頭に入りにくくないですか?
大丈夫。それ、普通です。
※ 試験に出る用語はそのまま。意味がスッと入ってくるだけです。
どうですか?さっきよりスッと入ってきたでしょう?

でも試験では「正式な言い方」で出題されます。
意味がわかった今なら、あの難しい文章もちゃんと読めるはず。
※ 本音モード ↔ 元の説明、何度でも切り替えて読めます。

📚 さらに深める ─ 関連リソース

排泄ケアの基礎 ─ 観察ポイント・陰部洗浄・オムツ交換・便秘ケアまで実践編
ブリストルスケール ─ 便のかたち7タイプ詳細図鑑
尿路感染症 (UTI) ─ 高齢者ケアでの予防と早期発見

🚽
通算49枚到達!

「排尿・排便のメカニズム」を学びました。
次回は移動・移乗のICFアセスメントへ進みます。

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